2012年11月10日

小春日和の【ボンネットバスで行く 入間市の文化遺産めぐり】

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紺碧の空の下、「ボンネットバスで行く入間市の文化遺産めぐり」を11月10日(土)に開催しました。
 今回は午前と午後の2部構成です。それぞれ20名、17名の一般参加者の皆さんには、出発地点の入間市役所前に集合していただきました。
 ここから、オイル拭きの木の床のにおいが漂うレトロな趣のボンネットバスに乗り込んでいただき、市内の文化遺産を巡りました。当日の様子をお伝えします。 
皆さん早めに集合いただきましたので受付も早く終了し、余裕を持った行程がスタートできました。
終点のジョンソンタウンまで、途中4箇所の見学ポイントで下車し、あるいは車窓から町の風景を楽しんでいただきました。

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懐かしいディーゼル音を響かせ出発進行です。
 国道463号をアイポットのある豊岡の交差点を右折して、河原町の交差点へ。西武線のガードをくぐったこの先一帯は区画整理事業の工事中で建物もだいぶ無くなり整地され、今までの風景は一変しています。交差点周辺の広々と整地された向こう側に武蔵豊岡教会が昔と変わらない姿で建っています。
 国道16号を横断し、旧街道に真っ直ぐ入って教会前で停車。
 ここで最初の下車となりました。
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◆日本基督教団武蔵豊岡教会
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現在の教会堂は、近江八幡を拠点に全国で活動していたW.M.ヴォーリズ設計によるもので、1923年(大正12)5月6日に献堂式が行われています。そのわずか後に関東大震災を経験し、昨年の東日本大震災にも耐え、今年で89年を迎えました。
 
教会員のご協力により、教会設立の歴史や礼拝などの諸行事について、その時々のエピソードなど交えてお話していただきました。
 
宮大工による教会にはめずらしい格天井や当時の石川組製糸の女工さんたちが礼拝に参加できるよう約300人も入れる広さは関東圏でも珍しい大ぶりの建物の内外を見ていただきました。建設当時のヤマハのオルガンが会堂内に響き、皆さんの拍手で見学を終えました。

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ここから、徒歩で旧石川組西洋館へ。今では国道16号が教会堂と西洋館を分け隔てているようになっていますが、建設当時は教会北側が旧街道でしたから、2つの建物はもっと近い関係でした。
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バスも西洋館へ向かって
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昭和の時代には日常の風景だったのかも

◆旧石川組西洋館
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西洋館は石川組の迎賓館として西洋風木造二階建ての建築で、外観は化粧煉瓦張りの壁と洋瓦葺き屋根の組合わせです。設計を室岡惣七、施工は川越の宮大工関根平蔵により、1921年(大正10)に上棟しました。
 平成13年には登録文化財の指定を受け、現在は入間市が管理をしています。
 本日はその一般公開日となっています。(本日の2階の見学はできません)南側のガラス戸が開放され、庭からはかつて外国バイヤーや進駐軍将校が佇んだであろう窓際が見えました。
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出発前に記念撮影

ここから、再びバスに乗り仏子方面へ向かいます。
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◆文化創造アトリエ AMIGO(アミーゴ)
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繊維織物産業が盛んであった仏子地区では、地元の織物関連の組合が1937年(昭和12)に埼玉県染織指導所を誘致し、2年後に土地と建物を寄付して、現在の建物の原型となり、時間を経て繊維工業試験場へと改組してきました。1998年(平成10)繊維工業試験場の統廃合まで長年繊維関係者の学びの場として活用されてきました。
 
入間市では2001年(平成13)に、古い木造建築の良さを生かし市民の文化芸術のイベントや、手織体験のアトリエなどとして、ここをリニューアルし、文化創造アトリエ AMIGO(アミーゴ)として開館しました。現在、NPO法人入間市文化創造ネットワークにより管理運営されています。
 ここでは、アートギャラリーなどの施設を見学し、木の温もりを体感していただきました。
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次の見学地へ

◆旧入間川橋梁
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西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が1915年(大正4)に開業しました。当時開業した仏子〜飯能駅間の入間川に架けた鉄橋は、全長約100mの鋼板の橋桁を煉瓦作りの5つの橋脚で支えています。西川材や吾野砕石の貨物、飯能地区、未開通であった吾野から秩父圏の人々と都心を結ぶ重要な施設として貢献し、西武池袋線複線化の1968年(昭和43)まで使用されていました。
 1970年(昭和45)入間市が譲り受け現在に至っています。
 ここでは橋梁の特徴などをいかす会役員が解り易く解説し風景と共に楽しんでいただきました。


大きな地図で見る
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加治丘陵を越え、金子地区へ
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◆金子地区茶畑
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快調に走るボンネットバスの走行音、懐かしい匂いと共に富士を望む金子地区の茶畑に。
 
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と唄われる狭山茶は「やぶきた」などの品種でここ入間市が狭山茶の主産地です。 加治丘陵を北側に背負い、東西に広がる緑の一面は圧巻です。
 
ギネス認定の高さ日本一の道標「高さ4.1m」のある、いちょう通りを午前は青空の下、午後は夕日に照らされながら茶畑の中をバスは快走しました。
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◆ジョンソンタウン「JOHNSON TOWN」
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1938年(昭和13)旧日本陸軍航空士官学校が現航空自衛隊入間基地の場所に所沢から移転開校。これに合わせて、旧石川組農場であった学校南側の土地を落札取得した磯野商会が将校住宅建設を始めました。
 戦後1954年(昭和29)から、白ペンキ塗りの板壁、水洗トイレ、芝生の庭などを特徴とするアメリカ進駐軍の家族住宅の建設が行なわれました。
  
テレビでもアメリカの豊かな生活を垣間見れるドラマなども放映されていた時代でしたが、当時の様子をご存知の方は、アメリカの生活様式に驚きと羨望を持っていたという話も伺います。入間では身近にそれを感じられたようです。

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基地の返還後には民間の賃貸住宅として利用されていましたが、傷みも目立ち始め、1996年(平成8)から本格的な修復工事により、趣ある住宅と魅力ある店舗が混在したかつての憧れのアメリカン住宅風景として再生され、入間のニュースポットとなっています。
 因みにジョンソンタウンの「ジョンソン」は1945年(昭和20)事故殉職したジェラルド・R・ジョンソン大佐を悼み進駐軍が現入間基地「旧修武台飛行場」をジョンソン基地と命名したことに由来します。
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ここでボンネットバスの旅も終わりです。参加いただいた皆さんもバスとの記念写真を収め、美味しい匂い漂うお店、キッチュな小物のお店などの散策へと散会しました。 
 みなさんお疲れさまでした。

■入間の町をボンネットバスが走った・・・エンジン音を聞いてみよう




(お礼)
 入間の今井誠喜さんにはいろいろな場面で撮影協力いただき、1日ありがとうございました。
☆印が今井さん撮影の写真です。


◆アンケートの感想から
 ・3時間で入間の歴史を広く知る事ができてとても良かったです。
・又、企画して下さい。有りがとうございました。
・とても勉強になりおもしろかったです。
・建物内の説明と内部が見られて良かった。
・きちんと説明をしていただいて、本当にわかりやすかったです。ありがとうございました。
・入間市にたくさんの遺産があったことを始めて知り、残しながら入間市を宣伝していけたらと思った。
・ボンネットバスとともに入間市の文化遺産が見られ、大正時代にタイムスリップしたように感じました。
・有意義な機会となりました。発展出来ると良いと思います。有難うございました。
・茶が苦しんでいるので茶業業者の話も聞いてみたかったです。
・満足です。
・住んでいる町の歴史に興味がわきました。
・歴史遺産の多くが大変参考になりました。
・入間市内で、こんなに沢山楽しませて頂きありがとうございました。
・入間市に長年住んでいても、まったく市内の遺産について無知だったので、今日はとても有意義な半日となりました。又。違ったもので企画して下さい。
・豊岡教会以外見学は2度目ですがいろいろ説明を聞き、とても勉強になり楽しかったです。又、機会がありましたら参加いたいと思いました。
・ありがとうございました ボンネットバスが5台と間きおどろきました。
・めすらしいボンネットバスに乗りながら、知っていた知らない入間市を巡る数時間、とてもタメになりました。
・気になっていた場所へおしゃれなバスに乗って説明付きで見学に行けてとても良かったです。ちなみに午前中アリットと旧黒須銀行と西武鉄道展へ行ってきたので、つながりがあり入間に感動した1日でした。
・文化遺産も大へんですが保存の方にも力を入れてほしい。
  
posted by 文化遺産をいかす会 at 22:00 | Comment(0) | 協働事業2012の報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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